基隆暖暖

ArchInn 重力築旅

[JA](此旅宿已暫停營運,恕無法提供訂房相關資訊)

若さと自然の重力で山間に築き上げた現代的な宿

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Dear b&b 3つの約束

  • 暖暖の山間に佇む隠れ家的宿
  • 古き良き邸宅を現代風にアレンジ
  • あったか暖炉付きフリースペース
  • 庭と屋外バーベキュースペース完備

宿について

宿の風景をのぞいてみよう

若さと自然の重力で山間に築き上げた現代的な宿

北に車を走らせる。まぶしく輝く真夏の太陽が、港町の哀愁を晴らす。雨の降らない基隆は、いつに無く魅力的だ。これからの基隆は変わる。若さと自然の重力で、自分たちが暖暖の山間に築き上げた重力築旅が変えていく!

 

 

静かな小道を進み、生まれ変わった邸宅を見つける

車を止め、踏切を渡ると、德安宮の後ろにお宝への小道が隠れている。角を曲がると今度は曲がりくねった小道が現れる。森の中にひっそりと佇むその小道は、「金山寺」へと続く道。未知に対する好奇心が歩みを促す。木漏れ日の差す急な階段を、一歩また一歩と登っていくと、「福園」の文字が書かれた門が見えてきた。フクギが植えられた福園、探し求めていた桃源郷が目の前に広がっていた。

 

石畳の小道を進むと、木々や花々が織り成す彩り鮮やかな景色の中に、現代的で洗練された建物が姿を現す。この星々を我が物に出来るような山間にひっそり佇んでいた古き邸宅は、鎮戎さん・鎮陽さん兄弟により新たな美しさを取り戻した。

 

室内デザインと建築の背景を持つ二人は、お互いを鼓舞しながら建築士の資格を取り、同じ夢をも持つようにもなった。そんな時に、この安く売りに出されていた邸宅を見つけたのはそんな時だった。築50年以上のこの三合院は、多湿な気候により無残な姿になっており、何年も空き家になっていたのだが、二人の目にはまだ磨かれていないダイヤの原石のように映った。そこから、3年もの間この邸宅のデザインを来る日も来る日も考え続け、修正に修正を重ね、ようやく着工施工に至った。その設計から施工まで、を全て自ら行い、最初は猛反対していた父親も、今では重力築旅の長期滞在客となり、山での隠居生活を満喫している。時には旅人たちに朝食を作ってくれたりもする。親子三人が作り出した理想の宿の姿が、そこにはある。

 
 

「人は城」の 理想の棲家

客室は、古き良き三合院の構造そのままに、L字型に広がった廊下に分布している。旅人の視線を遮らないように、フリースペースは背の低いテーブルとソファではなくじゅうたんを採用。余計な家具を置かないシンプルな空間は旅人の視界を大きく広げてくれる。壁一面の窓からは四季折々の景色を楽しめ、日の光が隅々を照らし、室内を暖かく包み込んでくれる。

 

鎮戎さんと鎮陽さんは、優しくて細かい性格で、常に旅人のことを第一に考えている。山間の多湿な気候を知っているから、24時間体制で除湿をしており、旅人に快眠を約束する。部屋にはロフトがあり、秘密基地で遊んだ子供の頃を思い出させてくれるすよう。手作りの梯子は人間工学を計算し尽くした力作で、昇り降りも楽チンだ。

 

コンパクトでシンプルにまとまった5つの客室からには、旅人たちに木々に囲まれたウッドデッキに出て、一目でも多く緑の中に咲き乱れるサクラを見て欲しいという思い願望がうかがえる見え隠れする。大自然の息吹を大きく吸い込むと、鳥のさえずりと、遠くに見える基隆の町並み、そして夕日に染まる広い空が、視覚、聴覚、嗅覚、更さらには心までもを満たしてくれる。屋外には自然に囲まれたキッチンスペースがあり、旅人たちがはここでバーベキューを楽しみ、互いの距離を縮めることができる。更にご主人オーナー手作りの石で出来た噴水スペースでは、子供の頃の涼しげな思い出に浸りながら水と戯れられる。大きなガジュマルの下に佇めば、そこは大スクリーンで大自然を満喫できる映画館に早変わり。夢中になりすぎて蚊に刺されないようご注意を。

 

見知らぬ旅人と一緒に、フリースペースにある暖炉の前で、ぬくぬくとゴロつきながらゆらゆら揺れる暖炉の火を鑑賞するのも良いアリ。心身ともに温まった所で、運がよければ鎮戎さんと鎮陽さんが心をこめて用意したグルメにありつけるかも。彼らは暖炉から様々な料理を出してくれる。ステーキやローストチキン、パンやサツマイモなんかも暖炉で焼いてくれる。そんな香りを楽しみながら、自分の旅の思い出を皆に披露するのもいいだろう。それがここでは最高のオードブルになるはずだ。

 

 

若さという名の重力

重力築旅は鎮戎さんと鎮陽さんの1一つ目の作品といってもいい。彼らは言う。生活は互いに繋がり合い、空間は互いに反応し合うもの。建築の独特な世界観を旅行を通して楽しんでほ欲しいと。さら更に、若さという力を、自分たちの故郷である基隆という土地のために活かしたいとも。鎮戎さん・鎮陽さん兄弟にとって、民宿はパズルのほんの1ピースに過ぎない。体験教室、文芸、デザインスタジオなど、未来にまだ無限の可能性を秘めているのだ。

 

重力、それは地球に恒久的に存在する力。そしてそれは、若い彼ら兄弟の力強さの表れでもある。アイデアは溢れるほどあるが決して手抜きはしない。地に足をつけ一歩一歩着実に、納得のいく作品を手がけていく。そして、その若さという名の重力で、現代的な理想の棲家を作り上げていくのだ。