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台東長濱

竹湖山居

無限の喜びが隠された山の旅へ

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Dear b&b 3つの約束

  • 山々に囲まれた30ヘクタールの桃源郷
  • 崖のそばにぶら下がるブランコに揺られながら太平洋を一望
  • 要望に合った冒険ツアーへ
  • 夜の山林をガイドさんと散策

宿について

宿の風景をのぞいてみよう

無限の喜びが隠された山の旅へ

曲がりくねった山道を車で進む。もうすでに山をぐるっと一周したんじゃないかと思うくらい車を走らせたような気もするが、カーナビが指す目的地はまだまだ先だ。あまりの静けさに秘境に続く道かと思えたが、車のウィンドウを下げると、大自然の熱烈な歓迎を受け、思わずわくわくした。民宿「竹湖山居」もこんな場所だ。一見静かに思えるが、実ははつらつとした空気をたたえた場所なのだ。

 

 

山奥に隠された自然の宝箱

到着すると、元気な黒い子犬が車の方まで走り寄って出迎えてくれた。すぐそばにある木製のテーブルの上には、摘みたての「美人柑」と呼ばれるオレンジがいっぱいに入れられたかごと太った短いバナナのような「芭蕉」が無造作に置かれている。オーナーの頼さんが親しみやすい笑顔をたたえて歩いてくる。ここにはご近所さんなんていないけど、青空と山鳥が親しみと温もりを感じさせてくれるだろう。

 

頼さんと一緒に坂道に沿って一棟一棟並ぶ白い建物の方へ歩いていく。道の脇にはオシロイバナが鮮やかに咲き誇り、蝶々がひらひらと舞っている。可愛い子犬のクロとどこまでも続く山々。歩くたびに心と体が洗われていくような気さえしてくる。遠くの方に見える2つの山を指さして「こっからここまでが、うちの」と話す頼さん。トマトにカキ、ドラゴンフルーツ、芭蕉…たくさん生えている木々を一つ一つ数えていく。そして頼さんがまた言う。「よく聞いて!これがキョンの鳴き声だよ」そして今度は遠くの山を指して、「ほら、てっぺんの方にタイワンカモシカがいる!」頼さんの視力の良さに驚かされつつ、あなたも珍しい動物を一目見ようと目を凝らすだろう。まるでこの世に生を受けたばかりの小動物のように好奇心旺盛になっている自分に気が付く。自然に隠された宝箱の中にいるかのように、ここでは驚きが絶えない。

 

 

曲がりくねった小道、その先にあるいくつかの民家

長い坂道を上り終えたら、山の途中にある休憩場で一休み。ずっと遠くに見える山と山の隙間からはきらきらと青く光るものが見える。太平洋だ。汗がにじみ熱くなっているほほを海風がやさしくなでる。少し濡れた髪には太陽の光が当たる。目を閉じて、深呼吸。まるで、山の妖精になったかのような気分だ。

 

3棟並ぶ白い平屋。シンプルだが、上品さが漂う。透明な大きなガラス窓には外の美しい景色が映っており、室内でも豊かな自然を味わうことができる。中国の宮廷を思わせる「朱鸝屋」では、朱色の優雅な空間に包まれ、家族と共にリラックスした休暇を過ごすことができる。マスタードカラーが印象的な「角鶚屋」では、外から漂うローズマリーとシトラスの香りと共にヨーロッパさながらの落ち着いたクラシックな雰囲気が味わえる。「藍鵲屋」は、台湾の固有種の小鳥「ヤマムスメ」のようにはつらつとした室内だ。ギリシャの海のような風情もあり、まるで海の中を泳いでいるかのような気分になるだろう。どの部屋も山に面したバルコニーと広々とした浴槽が付いているから、都会で疲れた体を思いっきり癒してくれるだろう。お手洗いにもオーナーのこだわりが詰まっているので、トイレタイムの際にはぜひじっくり楽しんでほしい。

 

 

眼前に広がる絶景!とっておきの秘密基地へ

チェックインを済ませても外はまだ明るいのに気づく。クロはどこに行くのか知っているかのように、しっぽを勢いよく揺らしながら元気に飛び跳ねている。農作業を終えた頼さんに体験ツアーへ出発だと声をかけられた。楽しみで心が弾む。友人たちと軽トラに乗り込んだ。でこぼこ山道で車が揺れるたびにわーわーと声を上げながら、窓の外の美しい景色を眺める。さあ、不思議な旅の幕開けの合図だ。

 

なだらかな坂道の脇に頼さんが車を止める。その時、カンムリオオタカが頭の上を旋回したのが分かった。下の方を見下ろすと、長浜の平原と太平洋が広がっている。霧の向こうにはかすかに離島の緑島が見えた。崖のそばの大木に掛けられているのは、ブランコだ。頼さんの絶対に大丈夫という言葉を信じて勇気を振り絞る。「いち、にぃの、さんっ!」空中にぶら下がる足で風の動きを感じながら、ブランコの紐を力いっぱい握りしめた。前に振り上がると同時に、目の前の太平洋にそのまま突っ込みそうな感覚にも襲われる…。大きな声で叫ぶのも忘れ、息をのんだ。台湾でこんな秘密基地に出会えるとは…とびきりの、とっておきの場所だ。心臓がドクンドクンと打つのを感じつつ、風と一緒に空中を行ったり来たりするブランコに身を任せる。まるで小鳥になったかのように、空に舞い上がる快感を噛みしめた。

 

外が暗くなれば、ブランコをこぎ続けることも難しくなる。でも、頼さんと奥さんの美菊さんが有機食材を使った健康でおいしい料理を準備してくれていた。山の中にある屋外のエリアで仲間たちと会話しながらディナーを楽しもう。農家での生活の温かさが感じられるだろう。食事を終えたら、再び頼さんと探検に出かける。夜の山の中をみんなで息をひそめながら散策すれば、キョンやモモンガ、フクロウに出会えるかもしれない。それから、さまざまなクモの巣にも…。驚きの声や悲鳴を上げたりしながら、きっとみんな童心にかえって楽しめるはずだ。

 

翌日、朝日が山のてっぺんまで昇ったら、色鮮やかなおいしいベジタリアン朝食をいただく。昨日のさまざまな探検の余韻に浸りながら、目の前の燦燦と輝く大自然を見つめる。先人が書にしたためた山での生活もこんな風だったのだろうか――その素晴らしさを感じつつ、大自然が与えてくれた喜びも見つけることができた。ここを発つ時には、離れがたい気持ちを感謝の心に改めよう。大自然の恵みと、大自然への愛を惜しみなく分け与えてくれた頼さんと美菊さんに感謝だ。

 

 

Owner's Story

宿とオーナー、十人十色の物語

頼さんと美菊さん 山に生まれた子供とそんな彼に嫁いだ彼女

車を止めて外に下りようとすると、一匹の犬が元気に出迎えてくれた。民宿「竹湖山居」のクロだ。頼さんは自身たちが暮らす建物からひょっこり顔を出している。シンプルな服装に、少しはにかんだような笑顔。田畑で育った人の多くがそうであるように、自然な親しみやすさがにじみ出ていた。「食べなよ!遠慮はいらないよ!」と自家栽培だという芭蕉を指さす。

 

 

山で生まれ育った子供、頼さん

共に散策していると、頼さんの山や林に関する知識の豊富さに驚かされる。足元の草花から遠くの樹木、高い空を舞うアオタカに山の上のヤギまで、一つ一つ細かく私たちに教えてくれた。この山はまるで頼さんの図鑑だ。そして私たちは彼の目や話を通じて、この場所に対する理解を深めていく、虫眼鏡で図鑑をじっくり吟味していくように――。

 

「僕はねここで生まれて育ったんだ、今の今までね」こんな山奥でずっと過ごしてきたのかと思わず驚いてしまった。家族三代に渡る農家だそうだ。農家という仕事に将来の可能性を見い出せず、都会に出てしまう人が多い中で、六男の頼さんは違う選択をした。体が悪い父親を気遣い、地元に残ることにしたのだ。家計を助けるため学業の傍ら働いたり、兵役を務めたりしている間、台北で4年間暮らした経験もあったから都市の便利さはよく知っている。それでも、山に戻ることに何の迷いも未練もなかった。いとも簡単に針金をつたって進んだり、川のそばの木に登ったりできる頼さん。高い所に吊るされたブランコだろうと、絶対大丈夫だと安心させてくれる。頼さんは山の子供だ。そして、ここは彼の家なのだ。

 

鳥や植物など、様々な種類の図鑑をコレクションしている頼さん。学びの精神を一生持ち続けるという考えと生態系を保護するという理念を持ち、いろんな山を渡り歩いた。自身の趣味と民宿を融合させ、ガイドも楽しんでいる。旅人たちはそんな頼さんの肩の上に乗って大自然の中を冒険しているような気分が味わえるだろう。

 
 

「ご近所さんがいない」そんな頼さんに嫁いだ美菊さん

私たちが美菊さんに会ったのは、民宿に着いた翌日、朝食を食べていた時のことだった。ウェーブのかかったグレー寄りの黒髪にシンプルな服装。目を細めて微笑む姿に、温かい朝日のような親しみやすさを覚える。

 

頼さんと同じように大自然を愛する美菊さんは、南部の都市、高雄で生まれ育った。「ご近所さん」が嫌いで、静かな生活がしたいと考えていたという彼女。東部・花蓮の病院で看護師をしていた頃、先住民の友人たちと登山をするのが好きだった。付けられたあだ名は「イノシシ」。女性的なか弱さは持ち合わせておらず、重い荷物を抱えながら山道を進むこともできた。頼さんと結ばれたのはきっと運命だったに違いない。

 

30歳になる前、「ご近所さんがいない人と結婚したい」と話していたら、友人から頼さんを紹介され、付き合うようになった。実はこの友人、山の中にある頼さんの家を初めて訪れた際、あまりの静かさに驚いたが、美菊さんのことを思い出したのだという。「本当に一目ぼれしたの、この山に!」と笑う美菊さん。「山こそがね、彼女が一番欲しかったもの。僕はただの付属品だったわけだ」と頼さんも妻の冗談に合わせる。長年連れ添った夫婦の甘いふざけ合いと私たちの笑い声が楽しげに響く。二人は認めようとしないが、美菊さんは頼さんの誠実さと包容力を愛したに違いない。初めて訪れた際、家の中にある書籍の多さに驚いた。頼さんのお母さんも素敵な方だ。ひと昔前の人のような趣のある頼さんと、その素朴さを愛する美菊さん。お互いがお互いを自然に引き合わせたのだろう。

 

家の周りに隣人がいないという夢をかなえたわけだが、ここでの生活には満足しているのだろうか。美菊さんは私たちの質問に大きくうなづく。「20年経ったけど、この場所がやっぱりとても好き。ここはもう私の人生の一部なの。私の家なのよ」

 
 

「一株の美しい愛のためなら、森一つあきらめてもいい」

山には電波がないのが当たり前で、チャットアプリもなかった時代、二人はただただ散歩した。山では鳥たちの鳴き声が恋の序曲となり、どこまでも続く山脈が二人の思い出の風景だ。素朴な時代に育まれた愛は、かえって味わいのある深みを持つ。

 

運命のような出会いと、台湾のひと昔前の恋愛の仕方。厚い手紙の束から見え隠れする絆の深さと、長い時間をかけて築いた信頼。それが安心できる「家」を作り上げた。好きなペースで生活を営み、現在は二人の可愛い子供と元気なクロに囲まれている。長年連れ添っても少し照れたような様子を見せる二人の間には甘い雰囲気さえ漂う。

 

柑橘類のフルーツが積まれたかごの前で、私たちはこの温かい農家の物語を記録する。幸運なことに、山で幸せそうな彼らに出会い、農村時代の恋愛話を聞くこともできた。頼さんがいろいろ教えてくれて旅に彩りを添えてくれたことや、女性ならではのしたたかさを見せてくれた美菊さんに心から感謝したい。二人の物語は農村で飲むお茶のように、素朴でほろ甘い後味を胸に残してくれた。

 

客室タイプと料金

客室タイプ

+4

角鴞屋
2人宿泊

NTD 4,200 ~ 6,900/部屋

doubleBedmountainViewbathtubbalcony

朝食付き、1階にあります、室内 53 平米、室外 17 平米、山、室内にあります、ダブルベッドx1、二人風呂、2 人追加可能 (more)

料金表
+3

藍鵲屋
2人宿泊

NTD 4,200 ~ 6,900/部屋

doubleBedmountainViewbathtubbalcony

朝食付き、1階にあります、室内 53 平米、室外 17 平米、山、室内にあります、ダブルベッドx1、二人風呂、2 人追加可能 (more)

料金表
+5

朱鸝屋
2人宿泊

NTD 4,200 ~ 6,900/部屋

doubleBedmountainViewbathtubbalcony

朝食付き、1階にあります、室内 57 平米、室外 17 平米、山、室内にあります、ダブルベッドx1、二人風呂、2 人追加可能 (more)

料金表

料金の詳細

予約について

  • 朝食付き:健康朝食(実際の料理は当日の食材により変わります)
  • 平日の定義:日曜日、月曜日、火曜日、水曜日と木曜日
  • 休日の定義:金曜日、土曜日、祝日と祝日前日
  • 人数の追加(ベッドの追加選択可):ベッドを追加する場合:一人 1,000 元;ベッドを追加しない場合:90 cm以下の子供一人 300 元
  • エレベーターを設置しておりません。身体の不自由な方、大きいお荷物をお持ちのお客様はご確認ください・
  • 1階にも客室があります。体の不自由な方、大きなお荷物をお持ちのお客様からご利用になれます。
  • 有料夕食のご予約承ります、大人子供問わず、一人 500 元;ご予約の際にお知らせください。
  • 記載されている客室タイプと価格は参考です。詳しくは宿泊施設のホームページをご確認ください。ご予約の前に直接宿泊施設に価格などをお問い合わせすることをお勧めします。

予約の変更・キャンセルについて

  • ご予約済みのお客様で、お客様のご都合によりキャンセルされる場合、以下の規定に従い銀行振り込みで返金いたします。:
    • ご宿泊予定日より14日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の100%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より10 ~ 13日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の70%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より7 ~ 9日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の50%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より4 ~ 6日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の40%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より2 ~ 3日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の30%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より1日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の20%をご返金します。
    • 当日のキャンセル、または事前のご連絡がなかった場合、お支払い済みの料金は返還いたしかねます。
  • 記載されている客室タイプと価格は参考です。詳しくは宿泊施設のホームページをご確認ください。ご予約の前に直接宿泊施設に価格などをお問い合わせすることをお勧めします。

宿泊情報

お車でお越しの場合

住所をナビに設定すれば到着できます。

大眾運輸

  • 宿までの距離:
      • 豐年機場,83.9キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては臺東航空站をご参照ください。
      • 富岡碼頭,71.2キロ
      • 火車(電車)玉里駅,31キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては台灣鐵路管理局をご参照ください。
      • 火車(電車)東里駅,30.1キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては台灣鐵路管理局をご参照ください。
      • 台東轉運站,78.9キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては國光客運花蓮客運鼎東汽車客運をご参照ください。
      • 永福(北永福)バス停,5.7キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては花蓮客運鼎東汽車客運をご参照ください。
      • 玉里火車站からタクシーのご利用をお勧めします。約48分、料金は約750元(時間と料金は参考)
  • 送迎車を手配できます。但し事前のご予約が必要です。詳しくはご予約時の説明をご覧ください。

ご予約確認後、行き方は宿へお問い合わせください。

臺東縣長濱鄉竹湖41 號

設備・サービス

室内共用設備

  • 屋外施設:バーベキュー場及び設備、農場、駐車場、森林、歩道、生態池
  • 家電用品:冷蔵庫、電気鍋、洗濯機
  • その他:Wi-Fi
  • 室内スペース:ダイニング

サービス内容

  • 観光情報提供
  • ガイドサービス
  • 室外駐車場あり

宿泊について

  • チェックイン時間:15:00 ~ 17:00;宿泊施設に到着予定時間を事前にお知らせする必要がございます。ご宿泊より 1 日前にお知らせください。レイトチェックインが必要な場合は、ご予約の際にお知らせください
  • チェックアウト:11:00まで。チェックアウト時間は厳守して頂けますようお願い致します
  • 朝食:ご宿泊の際にご確認ください
  • 夕食:ご宿泊の際にご確認ください
  • 宿泊品質を保つため、ペットは禁止させて頂きます。万一ペットをお連れの場合、ご宿泊をキャンセルさせて頂く場合がございます。その際ご予約金は返還いたしかねますので、ご注意ください。
  • 必ず事前にご宿泊人数をお知らせください。当日の人数の追加はお断りしております。万一当日に人数が増えた場合、当日のご宿泊をキャンセルさせて頂く場合がございます。その際はご予約金も返還いたしかねますのでご注意ください。
  • 自然に囲まれた環境の為、室内に虫がいることがあります。
  • 厨房器具はご利用になれません
  • 貴重品類はご自身にて保管してください。宿泊施設は一切の保管責任を負いません。
  • 使わない電灯や電気機器は消してください。
  • 室内は全面禁煙です。おたばこは屋外にてお願いいたします。
  • ビンロウと調理を禁止しています。
  • 違法ドラッグ、泥酔、賭博、大声を出す、ケンカ、爆竹及び如何なる違法行為は禁止しております。万一違法行為を確認した場合、直ちに退居していただき、損害賠償の請求、通報を致します。

連絡先

住所
臺東縣長濱鄉竹湖41 號

電話番号
+886-89-832-383
* ご予約の際、宿にDear b&bの利用者だと伝えると、ご宿泊時に限定ポストカードをプレゼント!

携帯番号
+886-937-975-692

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