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苗栗市區

新興大旅社

時代を越えて続く想い 幸福な宿の物語

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Dear b&b 3つの約束

  • 伝統の宿でレトロな雰囲気を体験
  • 思わず笑顔になれるウォールステッカー
  • 新旧の物語が交錯するカフェスペース
  • 愛情いっぱい温かな客家人のおもてなし

宿について

宿の風景をのぞいてみよう

時代を越えて続く想い 幸福な宿の物語

午後の青空を背に苗栗駅は堂々と立っている。列車を降り立ち、駅前を歩いてみると、そこには繁華街も雄大な山々もない代わりに、どこかのんびりとした親しみのある風景が広がっていた――それがこの温かな客家の町への最初の印象だった。さらに歩を進める。古民家の軒下にはいつでもすぐに帰れるようにと、燕が巣を作っていた。その傍らにはガラス戸があり、古めかしい書体で「新興大旅社」と書かれている。これまで気に留めることさえなかったが、今回ばかりはその質素で古風な様子にすっかり魅了されてしまった。ふいに、古い家の記憶が頭をかすめたのだ。

 

 

年代物を新たな発想で、綴られる三世代の物語

ガラス戸を推し開けると、長女のTiffanyさんと次女のKellyさんが出迎えてくれた。オーナーである羅パパと羅ママの実直さを受け継いだ親し気な優しい笑顔は、扁額にある「賓至如歸(我が家のようなもてなし)」の文字の通りだ。宿の創業時から祖父母が真心を大切にしてきたことがうかがえた。シンプルな造りの旧式のフロントの傍らには、ブラウン管のTVやビデオテープ、カセットデッキが置かれ、さながら昔の旅館に迷い込んだみたいだ。

 

間仕切りを抜けると、宿のもう一方の空間へと繋がっていた。そこは以前かき氷屋さんや家族の居間だったというが、姉妹の手により旅人の交流スペースとなるカフェへと姿を変えていた。ひいおじいさんの名前が刻まれた長椅子やレトロな花柄の椅子もある。鉄花窓(鉄柵)は今風に作り変えられ、オレンジ色の優しい光があずき色に塗り替えられた壁を照らしていた。あらゆる時代の、ありのままの生活様式が積み重なった空間に、この宿の60年という長い月日が重なり合って、心温まる物語は今もなお、紡がれている。

 
 

ユーモラスな美学からこぼれる笑顔

赤いビニールに包まれた手すりに沿ってモザイクタイルの階段を上がる。蝶のステッカーが2階へといざなってくれた。吹き抜けはシンプルな模様の赤と白の欄干で囲われ、まるで宿の過去と現在を貫くよう。壁には「幸福旅宿(幸せの宿)」の文字。時にはちょっと時代遅れで野暮ったく見える造花も、羅パパ独自のセンスにかかれば、味のある華やかな花畑となって至る所で開花するのだ。

 

廊下に客室が並ぶ様子は、かつての旅館の風景そのものだ。2人部屋であろうと4人部屋であろうと異なる数字のドアを開ければ、当時の懐かしさに迎えられる。驚かされるのは古びた壁に飛び交う妖精や大輪を咲かせた真っ赤な牡丹。ここでも羅パパ独特の美学が発揮されている。ふわふわの布団は桃やバラ……可愛らしい花の形にたたまれて、白いベッドの上で花開く。これは羅ママが祖父母から教わった技だ。もちろん娘たちにも受け継がれ、客家花布も寄り添って旅人のために花を咲かせている。これこそが新旧文化のギャップを埋める、笑顔になれるとっておきの技なのだ。

 
 

家はいつでもここに、またおいで!

懐かしい家でぐっすり眠った次の日の朝、階下のカフェでくつろぐことも忘れずに。Kellyさんが淹れてくれたハンドドリップコーヒーを味わいながら、Tiffanyさんが語る苗栗の暮らしに耳を傾けよう。そうしてようやく気付く。県中央に位置する苗栗市は旅人に忘れ去られがちだが、なるほど、こんなにも魅力的なスポットがあるのかと。

 

この長く重厚なカフェカウンターは宿の歩みの象徴だと考えるTiffanyさん。ここは苗栗で唯一、若者の手によって生み出された空間であり、将来的にはさらに新たなことを始めたいと彼女は願っている。「苗栗駅が土地公廟だとすると、廟の前には必ず大きなガジュマルの木があるでしょう?そう、新興大旅社はそれなのよ!ここで根を張って佇んでいる。そして旅人や若者が帰ってくるのをずっと待ってるの」。次に苗栗に来るときには、客家の町に親近感を覚えることだろう。そして「新興大旅社」に足を踏み入れたとき、とても温かな気持ちになるはずだ。だってここは家なのだから。だから帰ってくるのは、ごくごく自然なことなのだ。

 

Owner's Story

宿とオーナー、十人十色の物語

Tiffanyさん一家.親から子へ、月日を越えて受け継がれる客家文化

「新興大旅社」と転写されたガラス戸を押し開けると、ショートカットの姉Tiffanyさんが朗らかな笑顔で迎えてくれた。そのとなりでロングヘアの妹Kellyさんは、口数少なに微笑みながら佇む。正反対のふたりだが、雰囲気は心なしか似ていた。客家の里・苗栗出身の姉妹は、羅パパと羅ママの親しみやすさを受け継いでいる。三代続く「新興大旅社」のエピソードはあまりにも多すぎて、話し出したら止まらない。口を開くたび、時代時代の思い出があふれ出してきた。

 

 

帰郷、新旧の衝突と温かい理解

故郷へ戻る前、Tiffanyさんは台北で広告関係の仕事をしていた。台北が大好きだったし、都会での暮らしにも満足していた。「どうして実家に戻ったのか?う~ん、なんでだろ……なんか自然とそうなった感じかな」。少し考えてから、まるで自分の宝物を共有するかのように熱を帯びた声で、右手の扉の向こうが一番のお気に入りの場所だと教えてくれた。鏡には小さな頃から早く大人になりたかったという彼女の想いが映し出されている。懐かしの記憶は慣れ親しんだ空間に積み重なっていた――そうだ、家に帰ろう。帰郷という言葉が「郷(さと)」に「帰る」と書くように深い理由なんて必要ない。自然の成り行き、それこそが帰る理由だった。

 

「古びた宿に泊まりたがる人なんていなかったのよ!」ここ最近、ユニークな台湾の宿は増えており、老舗宿の経営はそうたやすくはない、とTiffanyさんは端的に言う。時代の変化を捉え、変わっていくことは必要なのだと。けれど変革には衝突がつきものだ。改革を試みる若い世代に対し、両親は明らかに動揺していた。2010年、Tiffanyさんは友人の協力を得て、1本の動画を制作する。宿のありのままの姿を記録したのだ。両親はカメラに向かってこれまでの道のりや当時「苗栗一幸せな宿」として選ばれたこと、歴史ある宿が伝承してきたおもてなしの心を再び旅人に伝えたいと思っていることなどを率直に語った。Tiffanyさんは言う。きちんとやることが、よい結果を出すことこそが、両親を安心させられる唯一の方法であり、彼らの信頼と支援を得られる手立てなのだと。

 

宿の経営を娘たちに託した羅パパと羅ママ。Tiffanyさんは祖父母が残した宿の外観そのままに、新たなエッセンスを加えた。三世代が協力し、真心こめて営んできた「新興大旅社」は、時が経って洗練され、より一層堂々と、そして温かく佇んでいる。

 
 

素朴で純粋、息づく客家情緒

「特別なものが何にもなくてね。今買ってきた碗粿(ライスプリン)なんだけど、おいしいから食べてみて!」羅ママはこんなことを言いながら、いくつもの手料理を運んできた。地元名物の客家碗粿やお手製の湯圓に山盛りの果物……気取らないもてなしの心と素朴な味わいにおなかがいっぱいになる。羅パパとのなれそめを聞くと、真面目な商売人と結婚したかったのだと羅ママは言う。「あの時代はね、とっても純粋だったのよ!」お見合いだったから、ご飯を食べに行って、歌を聞きに行って……手をつなぐだなんてとんでもない!気付けば羅ママの顔には満面の笑みが浮かんでいた。時折傍らのTiffanyさんに目をやっては、余計なことを言ったのではないかと心配そうにしているが、娘の方はといえば、いたずらっぽく母親の乙女心をからかう。親子のこんなフランクな掛け合いこそが、飾らない幸福な宿の情景なのだ。

 

この宿で一番好きな場所を聞くと、「どこも大好きよ!」と羅ママはためらいもせず答える。羅パパが熱を上げる草花の創作については、最初は何てへんてこなものを、と思ったそうだが、見ているうちに素敵だと感じるようになったと笑う。夫婦仲良く、宿のために一生懸命やってきた。確かな歩みの中でふたりの娘がこうして故郷へ戻った今、それこそが最大の幸福なのだろう。

 

60年前、苗栗を訪れた人が宿泊できないかとたびたび尋ねてきたそうだ。そのため祖父母はこの宿を始めた。その後、羅パパと羅ママの気配りのもてなしで成長してきた。そんな宿を受け継いだTiffanyさんとKellyさんはさらなるアイディアを追求し、幸せな宿の物語を紡いでいる。一代目から三代目へ――扉は365日休みなく開かれてきた。辛く苦しい時もあったけれど、「新興大旅社」の灯りは絶えず輝き、駆け抜けてきた時代を照らし続けている。純朴だけどへこたれない、客家人の心意気と共に。

 
 

幾年月も変わらず佇む客家の町の宿

今風のカフェでレトロな椅子に腰をかけ、この宿と一家が歩んできた道のりについて話しながら、ドリップポットをゆっくりと回し、1杯1杯心を込めてコーヒーを淹れてくれたKellyさん。羅パパとは軽く挨拶を交わしただけだったが、誠実で人懐っこいオーラが漂っていた。次から次へとキッチンから何やら持ってきては、「何にもないんだけど」と微笑む羅ママ。それからTiffanyさんはキラキラした表情で、家のことや暮らしのこと、さらには苗栗のこれまでやこれからの可能性を語ってくれた。

 

穏やかでのんびりとした苗栗は、客家文化が色濃い町だ。そんな町の駅近くに60年前から佇む宿がある。そこは当時祖父母が暮らしていた家でもあり、羅夫婦が二人の娘を育てた家でもあった。そしてそこは、あらゆる時代を旅人と共に過ごしてきた家でもあるのだ。月日が流れてもその宿はそこにあり続ける。苗栗の小さな客家の町の一画で、いつの時代も旅人の帰りを待ち続けているのだ。

 

客室タイプと料金

客室タイプ

+3

ダブル
2人宿泊

NTD 1,800 ~ 2,000/部屋

doubleBedshower

朝食無し、2階、3階にあります、室内にあります、ダブルベッドx1、追加不可 (more)

料金表
+3


2人宿泊

NTD 1,500 ~ 1,650/部屋

doubleBedshower

朝食無し、2階、3階にあります、室内にあります、ダブルベッドx1、追加不可 (more)

料金表
+3

クアッド
4人宿泊

NTD 2,250 ~ 2,800/部屋

doubleBedshower

朝食無し、2階、3階にあります、室内にあります、ダブルベッドx2、追加不可 (more)

料金表
+3

バックパッカールーム
8人宿泊

NTD 550 ~ 600/人

bunkBedsbackpackerLockerbackpackerLight

朝食無し、2階にあります、シングルベッドx8(二段ベッド)、追加不可 (more)

料金表

料金の詳細

予約について

  • 宿泊のみ、朝食無し
  • 平日の定義:日曜日、月曜日、火曜日、水曜日と木曜日
  • 休日の定義:金曜日、土曜日と祝日
  • 安全性の観点から、バックパッカールームは 16 歲以下のお子様のご利用はお断りしております。
  • お客様の安全の為、[バックパッカールーム] 60 歲以上のお年寄りのご宿泊はお勧めしません。それでもご宿泊される場合は、お年寄りの安全には十分ご注意ください。若堅持同行,請自行留意長輩安全
  • エレベーターを設置しておりません。身体の不自由な方、大きいお荷物をお持ちのお客様はご確認ください・
  • 2 ヶ月以内のご予約が可能です。
  • ご予約の際は、客室タイプをお選び頂けません。宿泊状況に応じてお部屋を手配いたします。
  • お一人様サービス価格、溫馨雙人房 を一泊 250 元引きでご提供。
  • ドミトリータイプのお部屋はベッドの位置は指定できません
  • 記載されている客室タイプと価格は参考です。詳しくは宿泊施設のホームページをご確認ください。ご予約の前に直接宿泊施設に価格などをお問い合わせすることをお勧めします。

予約の変更・キャンセルについて

  • ご予約済みのお客様で、お客様のご都合によりキャンセルされる場合、以下の規定に従い銀行振り込みで返金いたします。:
    • ご宿泊予定日より14日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の100%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より10 ~ 13日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の70%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より7 ~ 9日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の50%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より4 ~ 6日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の40%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より2 ~ 3日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の30%をご返金します。
    • ご宿泊予定日より1日前にお知らせ頂いた場合、お支払い済み金額の20%をご返金します。
    • 当日のキャンセル、または事前のご連絡がなかった場合、お支払い済みの料金は返還いたしかねます。
  • 3カ月以内の日程への変更が可能です。
  • 天災(地震、台風など)等により、宿泊施設の所在地自治体より、出勤通学停止令が出された場合、銀行振り込みにてお支払い済み料金を全額ご返還します
  • 記載されている客室タイプと価格は参考です。詳しくは宿泊施設のホームページをご確認ください。ご予約の前に直接宿泊施設に価格などをお問い合わせすることをお勧めします。

宿泊情報

お車でお越しの場合

住所をナビに設定すれば到着できます。

大眾運輸

  • 宿までの距離:
      • 臺中航空站,49.5キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては台中國際機場をご参照ください。
      • 火車(電車)苗栗駅,0.19キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては台灣鐵路管理局をご参照ください。
      • 新竹轉運站,38.8キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては國光客運豪泰客運をご参照ください。
      • 火車站前バスターミナル,0.16キロ;時刻表と乗車券の料金につきましては苗栗客運をご参照ください。
      • 苗栗高鐵站からタクシーのご利用をお勧めします。約11分、料金は約100元(時間と料金は参考)

ご予約確認後、行き方は宿へお問い合わせください。

苗栗縣苗栗市建國街3 號

設備・サービス

室内共用設備

  • 屋外施設:物干し場、駐車場
  • 家電用品:洗濯機、ウォーターサーバー
  • その他:Wi-Fi、本、雑誌
  • 室内スペース:ロビー

サービス内容

  • 観光情報提供
  • カフェあり;営業時間:10:00 ~ 18:00
  • 室外駐車場あり

宿泊について

  • チェックイン時間:15:00 ~ 18:00;宿泊施設に到着予定時間を事前にお知らせする必要がございます。ご宿泊より 10 日前にお知らせください
  • チェックアウト:11:00まで。チェックアウト時間は厳守して頂けますようお願い致します
  • 共用スペースご利用可能時間 07:00 ~ 00:00
  • カフェあり;営業時間:10:00 ~ 18:00
  • 宿泊品質を保つため、ペットは禁止させて頂きます。
  • 環境保護の為、歯ブラシ、歯磨き粉、タオルとバスタオルはご持参いただけますようお願いします。
  • 建物が古いため、防音が行き届かない場合があります。騒音にはご注意下さいますようお願いいたします。
  • 近隣の迷惑になりますので、ご宿泊の際は大きな声を出さないようお願い致します。
  • お客様のご友人が来られる場合は事前にお知らせください。
  • 厨房器具はご利用になれません
  • 当宿泊施設では、クレジットカード、国民旅遊カードでのお支払いは行っておりません。
  • 当宿泊施設では、レシートの発行は行っておりません。
  • 貴重品類はご自身にて保管してください。宿泊施設は一切の保管責任を負いません。
  • 使わない電灯や電気機器は消してください。
  • 室内は全面禁煙です。おたばこは屋外にてお願いいたします。
  • 違法ドラッグ、泥酔、賭博、大声を出す、ケンカ、爆竹及び如何なる違法行為は禁止しております。万一違法行為を確認した場合、直ちに退居していただき、損害賠償の請求、通報を致します。

連絡先

住所
苗栗縣苗栗市建國街3 號

電話番号
+886-3-726-0133
* ご予約の際、宿にDear b&bの利用者だと伝えると、ご宿泊時に限定ポストカードをプレゼント!

連絡時間帯
07:00 - 22:00

Facebook
https://www.facebook.com/新興大旅社-199831556715367/

メールアドレス
book@hsinhsinhotel.com