ISSUE 04
来ればきっと好きになる!クリエイティブな新台湾の自由奔放さ

さまざまな文化の自由さに溢れる台湾に来れば、きっと好きになる!

思うままに、自由奔放に、色とりどりに飛び散る火花。

自らの信念を持って独自のスタイルを貫く城。

今週も Dear b&b と一緒に、探りましょう。

台湾でビートする若き心とそこに流れるイノベーションの血潮を!

若々しくて、創意にあふれ、自由奔放――一度訪れれば、誰もがそんな新台湾を好きにならずにはいられない、麗しのフォルモサ(※)!世界の流行に追随する一方で独自のスタイルを貫き、若々しい自由な発想でさらなる進化を遂げているデザインの数々。そんなクリエイティブな風潮が新たな物語を生み出しているのです。台湾に来るたびきっと新しい驚きと魅力に出会うことでしょう!

 
 

台湾の若者を表すキーワード:自由に、そして自分らしく

伝統の殻を破った台湾社会は近年、より寛容的で自由な風潮が広がってきました。他人に対して「偽りがない」ことは、自らに対しても「偽りのない」ことであり、リベラルな中にも譲れないワガママを持ち合わせているのです。ひょっこりと現れた独立系書店や小さな個性派ショップのように、例え潤沢な資金がなくとも、自らの価値を認めて未来は明るいのだと自由な発想を貫く――真摯に取り組む生き生きと輝く瞳にこそ、真の新台湾の魅力があるのです。

 

自分らしくあり続けること以外にも、民主化の流れと時代に培われてきたさまざまな文化が、無数に輝く火花を散らしています。華やかさの中に深いテーマと熱い主張を秘めた毎年恒例のゲイパレードのように、集会や行進で直接声を上げることによって、2019年アジアで初の同性婚が合法化されました。異なる文化、異なる民族や思想に寛大であり続けるという民主主義と人権を重視する姿勢が明らかとなった瞬間でした。いわば自由が花開いたのです。

 

最先端の展示空間と文芸基地を探索しよう

クリエイティビティがレトロな場所からどのように生まれるのでしょうか。新台湾のさらなる美しさを知りたければ、台北の「華山文創園区」や「松山文創園区」は、その謎を探る初心者におすすめの場所です。台北酒工場だった華山文創園区は、多くの文学青年たちが集う聖地で、文芸作品や自主映画が上映される映画館だけでなく、2階に独立系書店が隠れていたり、ライブスペースや各種展示エリアもあります。広い芝生では不定期で野外ライブが開催され、散歩やピクニックを楽しむ人の姿も。また南部・高雄にある「駁二芸術特区」は、元々港に隣接する歴史に取り残された古い倉庫でしたが、後に芸術と文化を守ろうという意識の高まりからリノベーションされ、芸術的なグラフティやデザイン性に富んだ展示などが楽しめる空間に生まれ変わりました。港ならではの風を感じながらLRTに乗ったり、のんびり歩いたり…週末なら手作り市やライブパフォーマンスに出会えるかもしれません。

 

街を歩けば、小さな複合ショップにも出会えます。台北・中山駅にほど近い「朋丁」は、デザイン系の書籍販売と展示場、カフェが1つになったスペースで、独特な雰囲気を醸し出しています。ほかにも路地裏には暮らしにアートを添えているさりげない空間も。また、圓山駅のお隣にある台湾で最初の現代美術館「台北市立美術館」は見ごたえ十分です。真っ白な壁とガラス造りの建築が人目を引くばかりか、多様性のある展示とテーマが人気です。隣の花博公園は緑あふれる憩いの場。週末に訪れれば、より台湾らしい暮らしを感じることができるでしょう。さまざな最先端のクリエイティブ基地で、若さみなぎるデザイン・ワールドを散策してみてはいかが?

 
 

暮らしの中にある多彩なオリジナリティを体験しよう

真の自由人に出会い、地図にある驚きの場所を旅したら、暮らしの中にこそたくさんの新台湾があることに気付くはずです。ここ最近、故郷に戻って個性的なセレクトショップやカフェ、独立系書店などをオープンする若者が増えています。自家焙煎にこだわるカフェの多さは世界でもトップクラス!台南の古民家にある「秘氏珈琲」は、まるで映画の1シーンみたいなムード。花蓮の「島東訳電所」は、あらゆる骨董を集めたレトロな雰囲気の古民家で、オーナーの母親が作る客家料理とおいしいカクテルを提供しています。これらの個性派ショップは台湾各地に点在し、観光スポット以外にチェックしておきたい、魅力的な台湾人に出会える風景なのです。

 

台湾料理でも多彩でクリエイティブな味が楽しめます。地元の食材とオリジナルの調理法を融合させた驚きの美食たち…屏東・霧台の好茶集落にある「AKAME」は、若き先住民のオーナーがヨーロッパの技と芸術を山の食材と組み合わせ、伝統的な先住民料理に新たな解釈をもたらしました。ほかにも都市部の多くのレストランでは、地の美食と美酒を組み合わせた台湾人ならではの味に出会えるでしょう。台北ビストロのバイブル的存在である「猫下去敦北倶楽部」はその一例で、独創的な台湾料理と異国情緒が楽しめます。

 
 

それでは、リアルな自由を感じに若い息吹が宿るアートな世界へ一緒に出かけましょう。独創性の中に生まれた自由奔放で多彩な姿に出会えるはずです。レトロな文創園区から個性的なショップまで、街角の文化からモダンな創作料理まで、あらゆる都市のあらゆる街角に、新鮮な驚きにが待っています!

 

※台湾の別称。「福爾摩沙」あるいは、漢訳から「美麗島」とも。

 

若き自由なアイディアがあふれる宿に宿泊しよう

台湾に来るたび、いつも新しいドキドキとワクワク。

自由の中に誕生したいろんな宿が埋もれてる。

メロディーが流れる旅店に、活力みなぎるトーチカに、

弱火でコトコト煮込んだ思い出の中にだって。

素晴らしき新台湾に出会える場所へ、Dear b&bがお供します!

海辺のトーチカに一晩駐屯しよう|55拠点

軍に仕える気持ちとはどんなものだろうか。そんなことを考えつつ国共内戦の最前線だった馬祖へ。飛行機から地図にある55のトーチカを数える。民宿「55拠点」は、大陸にほど近い南竿島にあった軍事施設を改装したものだ。今夜この場所で、輝く青の光と煌めく朝日を守るのだ。

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弱火でコトコト煮込む美しい日常|明賢行

猫のように見知らぬ路地へとふらり。進むにつれて街のざわめきは遠くなる。廟が街の生活を見守っている。ふと、古い家が目に留まった。ティファニーブルーの窓に映るのは廟の屋根と佇む私、それから植物で彩られた生活。ここが「明賢行」だ。コトコト煮込む料理のような人情味で、台中の美しい日常風景へといざなっている。

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金門の日常を軽やかに奏でるライブハウス|来福客棧

空の旅を終え、地図に沿って金門の路地を歩く。大きな街と違い、素朴で静かな街並みは想像力が掻き立てられる。なんてことない小道を曲がると、ギターの音色のように軽やかな風が海の方から吹いてきた。風に誘われるがままに「来福客棧」へ。ここで共に音楽を楽しもう!

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