ISSUE 10
冬は温泉へ行こう!山あいの町や海辺の温泉へ、ぽかぽか小旅行

寒い冬は、白煙たなびく

和風温泉を訪ね、山林や海底から湧き出る湯で体の芯まで温まりましょう。

 

今回は、Dear b&b初の台湾温泉特集。

身も心も癒してくれる天然温泉をご紹介します!

冬ならではのあったか~い楽しみを満喫しましょう!

肌寒くなってきたら、心も体も癒やしてくれる温泉の旅へ出かけましょう!世界有数の温泉大国・台湾は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが交わる場所に位置し、台湾本土だけでも約128もの天然温泉があり、台湾全土に分布しているといわれています。さらに日本統治時代には北投に台湾初の温泉旅館が誕生、日本人の温泉好きに影響され、台湾にも温泉文化が徐々に浸透していきました。今回は、Dear b&b初の台湾温泉特集!温泉初心者も気軽に入れる大浴場や個性的な個室風呂、旅の途中で立ち寄ってみたい自分だけの秘湯、野渓温泉(野湯)へとお連れします。温泉で温まったら、Dear b&bおすすめの散策スポットと地元の美食へ。台湾本土から離島まで、冬ならではの温泉巡りを楽しみましょう!

 
 

宜蘭温泉!芸術と天然の美人湯を求めて、礁渓から太平山へ

まずは、台湾で唯一の平地にある温泉からご紹介しましょう!宜蘭にある温泉郷「礁渓温泉」は、無色透明、無味無臭の炭酸水素ナトリウム混合泉として知られています。べたつかないのが特徴で、入浴後はお肌がすべすべになることから、古くから「美人の湯」として親しまれてきました。18世紀後半に漢人の開拓により発見され、日本統治時代には多くの公共浴場が建設されました。今では礁渓駅前には100軒以上もの温泉が林立するまでに!こんなにも多くの競合相手がいる温泉施設の中から、Dear b&bが絶対的にオススメしたいのは、伝統とは一線を画したクリエイティブな個室風呂――「葱澡」です!若者らしい華やかでエネルギッシュな雰囲気の空間と、アーティストによる唯一無二の壁画が描かれた各浴室は、入浴する度に新鮮な気持ちが味わえます!さらに、館内にはカフェ「小食」とバー「喝bar」があり、湯上がりにゆっくりと台湾産の食材を使った新鮮な美食を堪能できます。近くにある「白水豆花」もオススメ。湧き水で作られたニガリ豆花にピーナッツ菓子を合わせ、さらにパクチーをトッピングして味のアクセントに。宜蘭ならではのグルメです。

 

礁渓以外に、宜蘭で外せないのが太平山の秘湯「鳩之沢温泉」です!車を走らせていると、道すがら遠く山の稜線から立ち上る白煙が目に入ります。礁渓と同じ炭酸水素ナトリウム泉のここには、巨石に穴を開けた石の露天風呂だけでなく、男女別の裸で入れる湯や2人用個室風呂もあります。そして何より特別なのが、温泉卵用の温泉があること。卵のほかにも、トウモロコシやマコモダケ、サツマイモを源泉で茹でて、熱々のうちに味わうのも温泉の楽しみの1つなのです!更に太平山のオススメスポットをご紹介。まずは世界の美しい小道28選にも選ばれた、木陰に囲まれた幻想的な「見晴懐古歩道」。更に、トロッコで伐採の歴史を感じながら一望する、山々の絶景。そして、くねくねと曲がりくねった山道を上がると、見えてくるのが台湾最大の高山湖、翠峰湖です。薄霧が立ち込めるその姿は、まるで神秘のベールをまとい、あなたを待っているかのよう。太平山の麗しの絶景の中、温かな湯に浸かりましょう!

 

北投温泉!都会を散策した後は和風温泉で一風呂

温泉といえば、台湾温泉文化発祥の地――「北投温泉」に触れないわけにはいきません!日本統治時代からよく知られ、MRTに乗りさえすれば最寄りの新北投駅まであっという間です。 白硫黄泉、青硫黄泉、鉄硫黄泉に分けられる色も匂いも異なる泉質は、まとめて硫黄泉と呼ばれ、皮膚の角質軟化作用があることから、別名「素肌の湯」とも呼ばれています!駅から徒歩たったの3分のところにある「瀧乃湯」は、現在北投で最も古く、100年を越える老舗の温泉です。裸で入れる大浴場と個室風呂があり、素朴な内装にも重ねた月日と伝統的な和の趣が残されています。それから、木々に囲まれた「北投公園露天温泉」は、温泉だけでなく水風呂もあり、露天風呂を体験するにはもってこい。温泉の後は前述2ヶ所の源泉である青硫黄泉が湧く地熱谷に行くのもオススメ。エメラルドグリーンの源泉からもうもうと立ち上る湯気が織り成す絶景は、まるで桃源郷のようです。北投市場を巡ってみるのもいいでしょう。長年継ぎ足してきた煮汁たっぷりで飽きの来ない「矮仔財滷肉飯」の魯肉飯や「高記茶荘」の昔ながらの紅茶など、伝統の味でお腹を満たしましょう。夕暮れ時なら、石牌駅の軍艦岩親山歩道も見物です。30分もかからない道のりながら、遠く大屯山の山並みや淡水河が見渡せ、夜ともなればり魅惑的な台北の夜景が広がります!

 
 

緑島温泉!夜明けの星空を見上げながら浸かれる海底温泉

台湾の温泉は本島だけではありません。世界三大海底温泉の一つ、緑島にある「朝日温泉」もまたすごいんです!海の塩辛さを感じる硫酸塩泉の効能は、皮膚疾患の改善で、飲用すれば一部の胃腸病にも効くといわれ、「胃腸の湯」とも呼ばれています。また、太平洋に面しているので、夜明けには海面から昇る太陽を見ることもでき、日本統治時代には「旭温泉」とも呼ばれていたとか。広大な太平洋の中で湯に浸かり、金色に輝く幻想的な日の出を拝む。これは絶対に見逃せない夢のような体験になること間違いなし!さらに隣には温泉タマゴの調理エリアも完備。塩気のある温泉なので、調味料が無くとも美味しい朝食が味わえます。船帆鼻大草原に足を運ぶと、緑の草原から紺碧の海を見渡せ、海と空の青が一体となった美しさは、忘れ難い思い出として目に焼きつくことでしょう。そして「高氧旅宿」のダイビングツアーの予約もお忘れなく。緑島の海底を彩る美しい景色を、ニモと一緒に泳ぎながら楽しむこともできます!

 

町外れの個室風呂から山と海に湧く大衆温泉まで、台湾にはさまざまな泉質の温泉が数多く集まり、分布しています。それだけでなく、より多くの人が特色ある温泉に魅了されています。冬の台湾旅行なら、Dear b&bセレクトの温泉に浸かりに行くのも悪くないはずです。心も身体もぽかぽかになるような、台湾の美しい山々と温泉、風景を求めて、のんびり旅へ出かけましょう!

 

温かい温泉で一風呂、寛ぎの宿に篭る一夜

温泉で温まったら、あとはぐっすり眠るだけ。

Dear b&bがおすすめする二つの安らぎの宿。

宜蘭の田園を楽しめる宿、そして台北のアイデア溢れる宿。

温泉の気持ちよさそのままに、真冬の夜の夢の中へあなたをいざないます。

山と川にたたずむゆとりの宿|畫水

太平山を下ると緑の田園と山々が飛び込んできた。流れる景色は穏やかで旅への期待は否応なく高まっていく。羅東に入り、速度を落として車を降りる。川のほとりには草花が咲き乱れ、立方体とガラスでできた建物が水辺に寄り添っている。「畫水」――光と影が描く麗しき宿。果てしなく続く青空が迎えてくれた。

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北門で出会うアイデア、古い宿に吹き込まれた新たな命|北門窩泊旅

北投温泉を後にして台北市内へ戻ると、賑やかな街並みが飛び込んできた。カラフルな色彩が素っ気ないコンクリートの壁を彩っている。古い切符売り場、木製の長椅子があるホーム…その壁画は時代がかった街並みに活気をもたらし、かつての栄光を斬新なアイデアで現代に蘇らせている。ようこそ、過去と現在を存分に味わえる「北門窩泊旅」へ!

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