肌寒くなってきたら、心も体も癒やしてくれる温泉の旅へ出かけましょう!世界有数の温泉大国・台湾は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが交わる場所に位置し、台湾本土だけでも約128もの天然温泉があり、台湾全土に分布しているといわれています。さらに日本統治時代には北投に台湾初の温泉旅館が誕生、日本人の温泉好きに影響され、台湾にも温泉文化が徐々に浸透していきました。今回は、Dear b&b初の台湾温泉特集!温泉初心者も気軽に入れる大浴場や個性的な個室風呂、旅の途中で立ち寄ってみたい自分だけの秘湯、野渓温泉(野湯)へとお連れします。温泉で温まったら、Dear b&bおすすめの散策スポットと地元の美食へ。台湾本土から離島まで、冬ならではの温泉巡りを楽しみましょう!
宜蘭温泉!芸術と天然の美人湯を求めて、礁渓から太平山へ
まずは、台湾で唯一の平地にある温泉からご紹介しましょう!宜蘭にある温泉郷「礁渓温泉」は、無色透明、無味無臭の炭酸水素ナトリウム混合泉として知られています。べたつかないのが特徴で、入浴後はお肌がすべすべになることから、古くから「美人の湯」として親しまれてきました。18世紀後半に漢人の開拓により発見され、日本統治時代には多くの公共浴場が建設されました。今では礁渓駅前には100軒以上もの温泉が林立するまでに!こんなにも多くの競合相手がいる温泉施設の中から、Dear b&bが絶対的にオススメしたいのは、伝統とは一線を画したクリエイティブな個室風呂――「葱澡」です!若者らしい華やかでエネルギッシュな雰囲気の空間と、アーティストによる唯一無二の壁画が描かれた各浴室は、入浴する度に新鮮な気持ちが味わえます!さらに、館内にはカフェ「小食」とバー「喝bar」があり、湯上がりにゆっくりと台湾産の食材を使った新鮮な美食を堪能できます。近くにある「白水豆花」もオススメ。湧き水で作られたニガリ豆花にピーナッツ菓子を合わせ、さらにパクチーをトッピングして味のアクセントに。宜蘭ならではのグルメです。
礁渓以外に、宜蘭で外せないのが太平山の秘湯「鳩之沢温泉」です!車を走らせていると、道すがら遠く山の稜線から立ち上る白煙が目に入ります。礁渓と同じ炭酸水素ナトリウム泉のここには、巨石に穴を開けた石の露天風呂だけでなく、男女別の裸で入れる湯や2人用個室風呂もあります。そして何より特別なのが、温泉卵用の温泉があること。卵のほかにも、トウモロコシやマコモダケ、サツマイモを源泉で茹でて、熱々のうちに味わうのも温泉の楽しみの1つなのです!更に太平山のオススメスポットをご紹介。まずは世界の美しい小道28選にも選ばれた、木陰に囲まれた幻想的な「見晴懐古歩道」。更に、トロッコで伐採の歴史を感じながら一望する、山々の絶景。そして、くねくねと曲がりくねった山道を上がると、見えてくるのが台湾最大の高山湖、翠峰湖です。薄霧が立ち込めるその姿は、まるで神秘のベールをまとい、あなたを待っているかのよう。太平山の麗しの絶景の中、温かな湯に浸かりましょう!