花蓮豐濱(石梯坪)

尋路 花蓮石梯灣118

[JA](此旅宿已暫停營運,恕無法提供訂房相關資訊)

のどかな自然の風景、心を解き放つ安らぎの境地

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Dear b&b 3つの約束

  • 建築家・陳冠華(チェン・グァンファ)の作品
  • 山に面し、後方には海を望む大自然の絶景
  • 地元芸術家の作品を取り入れた独特な空間デザイン
  • 新鮮な地元の食材を使用した朝食

宿について

宿の風景をのぞいてみよう

のどかな自然の風景、心を解き放つ安らぎの境地

花蓮・豊浜の海岸線に沿って進んでいくと、雄大な海岸山脈と広い太平洋が出迎えてくれた。心の疲れは少しずつ取れていき、、なんだか新たな世界にたどり着いたかのような気持ちになる。そこにあるのは初めて見る先住民の集落。真っ黒に焼けた彫りの深い男性が、ブオンとエンジンを噴かしながらスクーターで横を通り過ぎる。見たこともないような大自然の風景が、はやる心を優しく撫でていく。海と田園風景が広がる行き止まりの場所までやって来ると、山に面し、海を背にした「石梯湾118」が目に飛び込んでくる。毅然としたシルエットの荘厳な建築は、初めて目にすると、まるで忘れ去られた要塞のように見える。静かでワイルドささえ漂う雰囲気は人を惹きつけ、中へと足を進ませる。

 

 

心を解放し、海とともに生きる

山を背にし、草の生い茂る砂利道に沿って進んでいくと、海風が肌をかすめていく。青い空の下、ひっそりと佇む「石梯湾118」。よく見ると漆喰の壁には所々に黒い跡が残っていた。そこでは心の奥深くにしまっていた秘密がじわりと滲み出す。それでも前に進みたいという気持ちは変わらない。隔絶された場所に立つこの揺るぎない要塞の中で、長い間置き去りにされていた本当の自分を解き放つ。

 

海を追い、共に暮らす。目に映るものは広大な景色。建物の中に入ると、厚みのあるざらっとした壁面のうちのほとんどが、床まである一面の窓になっていて、広い室内のあちこちと調和していた。光と海を見つめながら、幾重にも重なった心の殻を剥がし、自分自身に向き合っていく。木の椅子とランプがそっとあなたを見守る時。瞑想の空間では、腰を下ろし、心の中であらゆることが嵐のように沸き起こるのを感じつつ、静かに落ち着かせていく。心は以前のように流されることはなくなり、ぼーっと遠くを見つめる。

 
 

沈黙の外にある大自然のささやきと守り

「飄浪(波のゆらめき)」、「月喃(月のささやき)」、「星凝(星のきらめき)」、「石黙(石の沈黙)」、「荒木(朽ち果てた木)」。五つの部屋は、それぞれこの世の生命体がテーマになっている。ゆらめく波のようなあてのない旅の中で、解き放つ心。夜が深まる時には、月の言葉と海の低いささやきがそっと寄り添う。空に広がる星の輝きは行く先を照らし、銀河に消えることのない希望を灯す。たどり着いた先は、ひっそりとした石の小道。そこでは日常のしがらみから一歩外に出る道を探し求める。そして最後には朽ち果てた一本の大木となり、大自然が見守る中、自分のあるべき姿へ戻っていく。

 

寒色でまとめられたシンプルな建築を、大自然の不思議な変化が包み込む。海岸でリズムを刻む海の音、やさしい子守唄を奏でる蝉のハーモニー。遠く離れた山稜は、遠くに見える漁船の明かりにまつわる物語を聞かせてくれる。静けさの中には、言葉のいらない甘美な時間が流れていた。そこはまるで小さな迷路の中で交差する道のよう。階段を上り、光の方へと進んでいく。すると、足元にあるオーナーの陶芸作品に目が留まった。ここでは一歩一歩がアートとなり、新たな人生の始まりにつながっていく。

 

屋上から下を見下ろすと、山の一部に侵食の跡が見える。青い大空の下、くっきりと描かれた稜線。近くには波しぶきが打ち上がり、遠くに見える海や山に、ゆっくりと霧がかかっていく。田んぼの稲は風に乗ってさらさらと揺れる。物寂しくも見えるこの民宿の中で自然の声を聞き、その中に小さな自分の存在が溶け込んでいく一瞬の喜び。かすかな海風の香りを感じながら、沈黙を祈りに変え、大自然のささやく声と自分自身の心の声に耳を傾ける。

 
 

自然の中で微かに輝く光、探し求める心の静けさ

日はすっかり落ち、小さな街灯だけでは心もとなく感じる真っ暗な夜道。強固な要塞の中でランプの明かりを一つ灯し、自分自身に温もりを残す。かすかな光は旅の行く先を照らしていく。それはまるでこの場所に展示されている芸術家・馬賽の作品のよう──「人が人生で求め続けるもの、それは心の拠り所だ」。屋上で夜風と星の輝きに浸り、蝉の声と潮騒の音を感じながら静かに眠りにつく。

 

早朝、朝の光が窓の下からふわりと部屋に入り込む。まるでゆったりとした潮の流れが穏やかにあなたを支え、一夜の深い眠りへと導いてくれたかのよう。カーテンを開け、岩場に打ち寄せられる遠くの波を眺めていると、心が落ち着いてゆく。この旅は、この侵食された美しい地形が意味を持つことと似ているような気がする。すると、オーナー手作りの朝食の香りが鼻をかすめた。トビウオを使った料理からは、地元に根付く食材と自然が感じられる。その新鮮な味わいに、心は太陽の下で育つ子どものようになる。気に入った陶器のカップを1つ選び、大自然の風景を眺めながらあたたかいお茶を一口飲むと、心はだんだんと穏やかになっていく。

 

孤独を感じた時は、まず体を休めること。それと同じように、心を落ち着かせたい時は澄み切った空気が必要だ。心の声に反することを求めたり、無理に旅行に意味を求めることはない。旅人は自分の力で学び、逃げては探し求め、さまよっては切望する。それでも孤独が命を奪うことはなく、大自然の中をさすらいながら、荒んだ心が休まる美しい場所を追い求める。そうした中でたどり着いたこの場所。普段の生活から離れて一人きりで過ごす人や、大切な人と寄り添って過ごす人。山や海を眺めていると、かすかな光が地平線、そして山頂の端からゆっくりと顔を出し始めた。その光は、この田園風景の中で静かに眠る安らぎの秘境を照らし出していく。